未曽有の非常事態において休校が続いている地域もあり、9月入学を検討する動きがある中「小学ゼロ年生」案という新たな報道がありました。
9月入学でも賛否が巻き起こりまとまっていないのに、また小学ゼロ年生というややこしい仕組みを放り込んでくると混乱しますよね。
地域によっては学校が再開しているところもありますし、夏休みを削ることにはなりますが、今からでも取り戻せるという指摘もあります。
新たに浮上した小学ゼロ年生案でこの先、学校生活はどうなっていくのでしょうか。
ネットニュースや声をまとめてみました。
目次
■小学ゼロ年生とは何?どんな仕組み?
小学ゼロ年生っていったい何なんでしょうか。
まずは小学ゼロ年生について報道されているニュースを紹介します。
・・・、なかなか理解できませんよね。
図で見ると少しわかってきます。
2020年4月入学した現在の小学1年生は、本来は2021年4月で小学2年生になるところ、
2021年9月まで5ヶ月間小学1年生が延長されることになるとされています。
そして現在の年長さんである2014年4月2日生まれから2015年4月1日生まれの子供に加えて、
動画の報道内容も付け足すと2015年4月2日から6月1日までを含めた子供を2021年4月から小学ゼロ年生として進学するという案になっています。
数字ばかりで頭が混乱してきますね・・・。
簡単に考えると、9月入学にするために生じる4月から8月までの空白の5ヶ月間を小学ゼロ年生としましょうという案ではないでしょうか。
5ヶ月間ほったらかす訳にもいかないので、出てきた案ということかと思いますが、何かと課題やデメリットは多そうです。
■小学ゼロ年生のデメリット、課題
小学ゼロ年生をするにあたって、様々な懸念の声が上がっています。
仕組みが変わるので、大変な労力や予算を使うことは目に見えていますが、果たして実現可能なのでしょうか。
ツイッターなどでつぶやかれているデメリット、課題をまとめてみました。
・【ゼロ年生】小学校受験はどうなる?
小学ゼロ年生になると、年中さんの一部が小学ゼロ年生に進学することになります。
小学受験を考えていた場合、期間が大幅に変わってくるので、対応に迫れらます。
小学受験を予定していたご家庭にとっては大きな問題になり得ます。
・【ゼロ年生】1学年の人数が多くなる

出展:FNN PRIME ONLINE
小学ゼロ年生は通常対象となっていた1学年が「4月2日~翌4月1月生まれ」から「4月2日~翌6月1日生まれ」になることになり、必然的に人数が多くなります。
人数が多くなると教室の問題、受験、就職においてはライバルが多いなどの不公平が生じることになってしまいます。
・【ゼロ年生】誕生日によって学年が分かれる
1学年の対象範囲が変わってくるので、今まで同級生だった子が誕生日によって変わってきます。
仲の良かったお友達が新たな仕組みによって違う学年に割り振りされてしまうなんて、子供からしたら理解できないですよね。
お友達と離れ離れになってしまうのは、可哀そうです。
・【ゼロ年生】教科書はどうなる?
小学ゼロ年生用の教科書が作られるのでしょうか。
新たな教育内容が盛り込まれるのでしょうか。
ここも検討が必要になってきそうです。
・【ゼロ年生】教員の確保
教員は勤務時間も長いと話題になりがちですが、学年が増えると新たな教員も必要になると思われます。
余っている教員はいないと思いますが、ゼロ年生を担当する教員を確保することができるのでしょうか。
本当に課題が多く、難しい問題です。
■小学ゼロ年生についてのまとめ
緊急事態宣言が解除された地域もあり、第2波が心配なところもありますが、若干落ち着きを見せてきている中、新たな仕組みではなく、遅れた分を取り戻すスケジュールを再考する方が建設的という意見も多くあります。
何かを変えるときは必ず壁にぶち当たりますし、人間の心理上反論も多く出るものです。
まずは子供のことを最優先に国民の声にも耳を傾けて頂き、慎重な議論を求めたいですね。