履正社の初優勝で幕を閉じだ令和初の甲子園。
今年の甲子園は延長にもつれ込む僅差での接戦が多く、地元ならずとも興奮する試合ばかりでしたね。
それと同時に近年課題とされている投手の負担軽減が今年も話題になりました。
思い起こせば1991年に沖縄水産のエースとして大野倫投手が決勝までの6試合773球を投げ抜き、その代償として肘が伸ばせなくなり、投手としての選手生命が終わってしまった悲劇が起きています。
しかしながら、大野倫選手は投手としてではなく持ち前の長打力を活かしてプロ野球選手として巨人に入団しています。
投手としては消えた天才となりましたが、その才能はバッターとしてプロで活躍しました。
ここではそんな大野倫さんにスポットライトを当て、現在の仕事や年収、曲がったままの肘の画などwiki風にまとめてみました。
目次
大野倫のwiki風プロフ

出典:asahi.com
*生年月日:1973年4月3日 46歳(2019年現在)
*出身:沖縄権
*身長:185cm
*投打:右投げ右打ち
*現在:NPO法人野球未来Ryukyuの理事長
・経歴(高校~大学~プロ)
沖縄水産高校卒業後、九州共立大学へ進学。
大野さんはバッターとしても有望選手で大学進学後は外野手へ転向し、日本代表メンバーに選出されています。
大学での活躍が認められ、ドラフト5位で巨人へ入団。
一軍出場も果たすなどプロとして活動するも4年後にはダイエーへトレード。
その後は出場機会に恵まれず、2年後退団、そして引退。
・現在の仕事
地元沖縄で減少し続ける野球人口に歯止めをかけるべく、NPO法人野球未来.Ryukyuの理事長として少年少女へ野球の楽しさを伝える活動をしています。
小学校などの授業として大野さん自身が子供達と触れ合い、好評を得ているようです。

出典:toyokeizai.net
また少年野球チームの監督しても活動しており、自分と同じように怪我させないようにしっかりと休みながら、だけど怠けないようにとそのバランスの難しさを実感しているようです。
・年収
巨人入団時は契約金推定7,000万円、年俸推定960万円となっております。
現在はNPO法人野球未来.Ryukyuで活動されており、NPOの年収は160万円~265万円程度とされています。
これだけの年収だと少ないかと思うので、プロ野球時代の貯金や他の収入源があるのではないかと思います。
このNPO法人はご自身の持ち出し資金で立ち上げたということで野球発展のため尽力されていて、相当な想いを感じ取れますね。
何か出来ることから応援したいですね。
大野倫のくの字の肘画像

出典:www.nikkansports.com/
左右の腕を見ればわかると思いますが、右手が完全に伸びていません。
これ以上は伸ばすことが出来ないということです。
試合に勝つため肘が壊れる覚悟もして挑んでいたと当時を振り返っています。
ちなみに、当時の栽監督の判断には全く異論はなく、逆に代えられた方が「なんで」と思ったかもしれないと語っています。
負けたら終わりという甲子園の舞台で勝ちに行くために監督しては難しい判断だったと思います。
この日の為にキツイ練習にも耐えてきたはずなので、本番で外すという選択はなかなか出来ないですよね。
だからこそルールとして規制が必要と大野さんは訴えています。
・ルール規制の訴え
選手に聞けば「投げる」と言うでしょう。
だからこそルールで規制してしまえば、感情論に流されることなく投手の選手生命を守ることが出来るという大野さんの考えです。

出典:fnn.jp
これだけの経験をしてきた大野さんの発言には説得力がありますよね。
肩・ひじ検査導入
大野倫さんの肘故障に高野連も動きました。
2年後から投手の肩やひじ関節の検査を導入し、投球に支障の無い状態か事前に確認しています。
投球制限については現在も議論がなされていますが、高校球児の負担についてはこれからも慎重に進めていって欲しいですよね。
昨今は熱中症の問題もありますし、投球数以外でも選手が思い切って実力を出し切れる環境を整えて欲しいものです。
大野倫の当時の甲子園投手の動画
・投球動画
これらのことを知って改めて当時の投球動画を見るとなんとも言えない感情になります。
この時、とんでもない痛さに耐え、投げ続けていると思うと胸が締め付けられます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
甲子園は将来有望な選手が集まる場所といっても過言ではないと思います。
その舞台で将来が絶たれるようなことがあっては絶対にいけません。
その瞬間も大切ですが、将来に繋がる甲子園になるように願いたいですね。
【消えた天才】出演
2019年8月25日放送の消えた天才に「甲子園のルールを変えた!伝説の天才投手」として出演していましね。
他にも消えた天才として
・サッカー稲本潤一さんが衝撃受けながらも22歳で引退した小松原学さん
・14歳で日本選手権優勝し将来有望にもかかわらず高校卒業で引退した大畠佑紀さん
などの記事も書いていますので、興味あればご覧下さい。
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